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勝負の日がやって来た。
今日という大切なチャンスを逃したら、この先、平穏な毎日は待っていないだろう。
何も恐れない!
相手が新人だからと言って、甘やかしたりするものか!
オレの方が上だって事を、最初にガツンと分からせてやる!
固い決意を持って、オレは部屋に入った。
「あら〜レオ、久しぶりね。私達、さっき産院から帰ってきた所なの。早速、様子を見にきてくれたのね。今日から、この子があなたの妹よ。優しくしてあげてね。あらあら、お腹なんか見せちゃって。デレデレね」
こんなはずではなかった。生まれたばかりの人間の赤子を前にして、オレはただその尊さに屈服するしかなかった。猫としてのプライドはどこに行ってしまったのか。最初が肝心なのに…
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