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ただし、寂しいからって一緒にいたい誰かの中に、スレイは入っていない。スレイに恨みはないけれど、うちを封印したデバターがスレイの中にいるのを感じる。デバターのそばにいるくらいなら、独りの方がずっとマシ。一緒にいる相手は誰でもいいわけじゃないってこと!
じゃあ、握手したムオイとは一緒にいてもいいと思ったのか、というとそうじゃない。ムオイの邪心を探ろうとしてのことだ。
もともとよそ者のうちは、ラーフにはなんの畏れもない。ただ面倒そうな奴だから関わり合いになりたくないだけ。だけどムオイは我が主の中に入ってしまった。関わり合いになりたくないといっても、それは我が主に危害を加えなければ、ということだ。
我が主は疑うことを知らない。その証拠にうちのことも、なんの根拠もなく信じてる。
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