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愛菜と名付けた娘のことを、健司はそれこそ目の中に入れても痛くないほど可愛がった。お世話も進んでしてくれて、母乳以外は全て完璧にこなしてくれる。しかも、昔厨房で鳴らした腕で、私にも栄養たっぷりのご飯を作ってくれるのだ。
「いっぱい母乳出してもらわないとなあ」
そのおかげで、断乳まで母乳はしっかりと出てくれた。
月日は流れ、愛菜は四歳になった。彼の子煩悩振りは近所でも評判を呼び、公園でも人気者だ。『愛菜ちゃんのパパー!』と、たくさんの子供が寄ってくる。『だめー、愛菜のパパなのー!』そう言って手を広げる愛菜に目をウルウルさせながら、みんなを遊ばせている健司。
「素敵な旦那様で羨ましい」
ママ友はみんなそう褒めてくれる。
「ありがとう。私もそう思うの」
にっこり笑って答える私。
健司、あなたと結婚して本当に良かった。
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