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あとがき
このお話を書き終えてからしばらく経つのですが、今更ながらあとがきを書いている朔吉です。
side effects
私にとって、とても思い入れの深い言葉をタイトルにして、私が過去現在、関わった方達をモデルに描いたこちらの作品ーーーー
勢いで書き始めたお話でしたが、思っていた以上に自分にとって思い入れのある作品になりました。
正しいとか、正しく無いとかーーーー
それ以前に守りたい物が、人にはあるのかもしれません。
人から向けられている気持ちが、必ずしも自分に見えている通りだとは、限らないのかもしれません。
何年経ってもーーー忘れられない人もいれば
予想外にどうしようも無く、好きになってしまう人もいるのかも知れません。
そんな私が時々考える、人間故のあまり人には見せれない、歓迎されない感情を書かせて頂いた作品が、『side effects』でした。
ラストシーンはとても迷い、何度も書いたり消したりしながらこのラストとなりました。
個人的にですが、メインキャラクター以外のキャラクター達も含め、私はこの作品のキャラクター、一人一人がとても大好きです。
恋愛経験が無く照れ屋で不器用な葛西
不真面目で飄々としていて、実は一途な紺田
サバサバしていて、良き姉さんの山本
真っ直ぐで真面目で、ユーモアたっぷりの澤田
自分の欲望のままに人を操り、欲しいものを手にする津田
あっけらかんとして明るく、無邪気な雨谷
悪役から一転。本当は母親思いで真面目な伊賀
芯が強く、青木を忘れられない美緒
美緒を忘れられない故に罪を重ねてしまう青木
上記のメインキャラクター達全員、本当に作品を深く、素敵なものにしてくれました。
読者の皆様にとって、思い入れの深いキャラクターが、気持ちを奪われてしまうキャラクターが、この作品を通して1人でも見つかったらーーー朔吉は嬉しいです。
最後になりますがここまで読んでくださった皆様。
スターやスタンプ、ページコメント、レビュー等、本当にありがとうございます。
また、この作品をより良いものにと推敲し、アドバイスをくださった倉橋様。
本当にありがとうございました。
2023.06.21 朔吉珠世
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