孤独な僕に救済を

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
1度壊れたものはもう完璧には戻らない。どこかにある小さいヒビによって、いつかは完璧に壊れてしまう。 もう、ずっと感じてる胸にぽっかり穴が空いている感覚。 何をしても埋まらない、満たされない。 でも、それを悟られる訳にはいかない。 笑顔の仮面を被って、偽物の感情を抱いて生きていくしかない。 ねぇ?僕は「普通」でしょ? ねぇ?僕は「正常」でしょ? ねぇ?僕は「いつも通り」でしょ? 音楽はすき、聴いてて心が落ち着くから 音楽はきらい、その歌詞に込められた悲痛な感情が僕の心を乱すから 歌はすき、それは僕の唯一の感情表現だから 歌はきらい、自分の自由に奏でることを規制されてしまったから 寝るのはすき、全ての世界から逃げることができるから 寝るのはきらい、幸せな世界にも終わりがあると突きつけてくるから 誰かのために動くのはすき、だってそれで笑顔になってくれるのだから 誰かのために動くのはきらい、都合のいいように使われて最後には捨てられてしまうから 努力はすき、頑張れることに一生懸命な自分でいたいから 努力はきらい、どうせ報われないもののために頑張れなくなったから どんなに偽っても、どんなに自分に嘘をついても、どんどん辛くなっていく どんどん自分が分からなくなる ……その分、人の目を気にしなくていいネットはラクだった。 最初はただの興味本位、ゲームの延長線上だと思っていた。 でも、人の目を気にしなくても笑い会うことが出来た。 友達ができた。 リアルで吐き出せない本音を、吐き出すことが出来た。 嬉しかった…けど、その分どんどんネットの世界に依存していった。 僕はどうしてこうなってしまったんだろうね? 多分、僕はほかの人よりかは恵まれているんだ だって、親に包丁を向けられたことは無いし、暴力だってされたことは無い。 ある程度はお金がある家で、旅行とかで色んなとこに行けて、学校とかでは会話ができる人が沢山いて、遊んだりできて でも、「いいな」って言われても、僕はこれに幸せを感じない。 親に拘束されて、自由なんてない。 情報が規制されていたから、無知なことが多い。 色んな人と話せても親友みたいな存在は出来ず、居たら話すけどいなくても別に困らない存在。 実際仲の良かったと思っていた人達に裏切られて、裏で僕の悪口で盛り上がってた…なんて場面に遭遇したことだってあるんだから。 自分に自信があったものが否定され、強制され信じてたものには裏切られ、強制される世界。 ……わかってるよ、これがわがままだってことは、贅沢だってことも でも、僕の狭いこの世界は窮屈で孤独で… いつか、僕が自由になれたなら孤独な僕を救ってくれる何かを見つけることが出来るのかな? ……なんて、夢を想像するぐらい許して欲しいよね
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!