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夢
『約束よ。きっとまた会える』
遠くでそんな声が聞こえた気がした。
誰?
疑問を声にする前に、それは目覚まし時計の大きな音にかき消されてしまった。そして一度ぱっちりと目を覚ましてしまうと、まるで霧が晴れるように夢の中の光景はするすると頭の中から消えて現実ヘ代わっていく。僕の中にもやもやとしたやりきれなさを残して。
思い出したい、忘れちゃいけない。その焦りとぼんやりと残った声だけを残して。
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