第4章 家庭教師

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そして次の日、 早速、勉強を教わりに満の部屋に行った。 気のせいか、昨日より部屋が片付いている気がした。 「テストっていうのは、大体出る問題が決まってるんだ。 7割は基礎。残りは応用だ。 うちの学校は、基礎は一般の高校レベルなんだが、応用が途端にレベルが高くなる。 俺は余裕だが、お前には無理だ。 よって、この一週間で、テストに出る基礎問題だけ教える。 それさえできれば、真ん中なんて余裕だ。 なぜなら70〜80点は約束されてるからだ。」 満は普段はかけない眼鏡をして、淡々と喋った。 な、なんか先生みたい。 ドキドキ 「た、頼もしいっ!! テストに出る問題なんて分かるの!? 山かけじゃなくて!?」 「そんなもの、出る問題なんてちょっと考えれば分かるだろ。」 さも当たり前のように言われた。 「分かんないよ!!! 分かったら苦労しないよ! 凄い……、テスト問題盗んだみたい。 あたしでも大丈夫かもっ!!!!」
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