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抉るような動きで僕の最奥を突く道管さんの欲望は未だに硬く、張り詰めた状態を保っていた。
僕はその動きに翻弄されてばかりで、喘ぎ、むせび泣きながら道管さんの身体に縋り付いた。
「もっ、っだめっ。ダメだよっ…。だ、ダメになっちゃっ…うぅんんっ…んっ。」
「ダメになれっ。俺にもっと縋りつけっ。全部っ、全部受け止めてやるからっ…はっ。」
プクリと膨らんだ場所をトドメとばかりに詰られる。
ぐっ、ぐっ、と押し潰されたその場所は辛うじて保っていた僕の意識をあっという間に飛ばしていった。
「あっ、はっ、いくっ、いくっ………いっ……!」
「っ、和永っ………!」
ぐい、と僕の身体をきつく抱きしめ、深い所で道管さんの熱さが奥に広がっていく。
全身で感じる道管さんの身体の熱さに、僕は安堵するような息を吐いて瞳を閉じた。
記憶に残ったのは額に触れた柔らかな口づけの感触だった―――。
++ ++
「ん………。」
暖かな場所で目が覚める。
ふかふかな真っ白いリネンに包まれて思わず顔が緩む。
「起きたか?」
耳元で声がして、僕は自分が背後から道管さんに抱きしめられた状態でいる事に気付いた。
「あ…僕……?」
「少し意識を失っただけだ。まぁ呼吸は穏やかで顔色も良かったからそのまま寝させておいた。」
道管さんはそう言って軽く身体を起こして僕の顔を覗き込み、笑った。
その笑みは優しくて、僕も同じように微笑みを返した。
「身体、平気か?」
「ん、大丈夫です…。」
熱に浮かされたようなひと時が過ぎて、道管さんの顔を見る事に気恥ずかしさを感じる。
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