プロローグ

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プロローグ

         あなたがそれをくれるというなら、僕は喜んで受け取りましょう。 あなたがそれだけと言うのならば、それ以上を望むことは止めましょう。 僕には何ひとつ無く、あなたは全てを持っていた。 せめてあなたから貰えるものは、大事に大事にしたかったのです。 それがほんの僅かな欠片でも、僕にとっては一番の宝物だったのです。 だからどうか、誰も僕から奪ったりしないで下さい。 僕にとっての全てを奪っていかないで下さい。    神さま、どうかお願いしますーーーーー。
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