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11月
「早く言え.早く言わなきゃ喉を焼く」胃酸にハイジャックされたわたし
「未来行き現在経由」のバスに酔う停車地のない長い旅路で
お星さまズボンのポッケから溢れなくなる頃に大人になった
散る花の風に吹かれて行く先もやわい日照らす,花はまた咲く
薮椿刃渡り五寸をかざされて落ちた花弁の哲学をする
ストロングカシスオレンジ檸檬堂翠ジンソーダカルピスソーダ
醜さが鏡に映る 誰よりも知ってるものと思ってた奴
マフラーを解きカーペットの上で待機していたぬいぐるみ抱く
イヤホンを片耳さして手を繋ぐ夕日のタオルにくるまれたバス
行き場のないわたしを連れて行く電車あと2駅だ あと2駅で
新しい香りのシャンプー覚えてて,僕だけの君 髪の毛までね
コーヒーを苦いまま飲むのが大人だと思ってた お砂糖3つ
道端の花まで愛でる君と朝一緒にご飯を食べる毎日
食べかけの愛を捨ててる君を見た その食べ残し僕に頂戴
あなただけ蝶々のようなあなただけ愛してあげるほら,捕まえた
キャンバスに筆を走らす君の背が夜に溶けてく弓張の下
ブランコが揺れる あなたの面影を乗せたブランコ煙草の香り
月の瀬で水面に映る君と僕7色の空接吻の影
テレビ前真夜中に見た生中継兵どものきせきはここに
大切な人をなんとも素晴らしく言ってくれるね,覚えておけよ
君はただ声穏やかに破顔して,でもその目だけ笑ってないね
指先を絡めてただけ君の目を奪えないまま終わったわ,秋
街中を灯す地上の星々を眺めるふたりマフラーに雪
降る雪が全部メルティーキッスならいいのになって口ずさむ君
愛してるって詠む歌はいくつある?この先も多分増えていくけど
恋破れた相手が君で良かった彼女幸せになれそうだから
夜だってあなたといれば暖かいから朝が来るのも怖くない
溜まってた喜怒哀楽を捨てないで拾ってくれたきみは友達
Q.フィルムには捉えられないもの何だ?
A.桃味のキス,君の心音
クッキーとアールグレイで乾杯をしましょう今日も生きてることに
正しいと思ってたことアプデしたはずなのに正しくないらしい
叫ぼうか君のすべてを食らうまで君がいいんだ 君じゃなきゃ嫌
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