853人が本棚に入れています
本棚に追加
看病を続けるうちに、すっかりと月が煌々と輝く時間になっていた。
「あつっ!」
ソフィがジルのおでこに乗っている布を取って、額に手を当てるとやけどするのではないかというほど、熱く感じた。
身体を拭かなければいけないので、ソフィはジルに起き上がれるかと尋ねる。
「ジル、着替えたほうがいいわ。ゆっくりでもいいから起き上がれそう?」
「はぁ……はぁ……うん……」
ジルは力なく返事をすると、熱い身体を起こす。
「じゃあ、私はあっちむい……」
「てるから」と言葉を紡ぐ前にシルクの服を上半身を大きく広げて脱ぎ始めるジル。
「──っ!」
咄嗟にソフィは後ろを向き、ジルの身体から目を離す。
最初のコメントを投稿しよう!