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スタスタ、スタスタ――。
私が座ってるベンチの横を「二度寝プリーズ」の言葉を可視化した表情で歩いて行く。
公園内の公衆トイレに入って行って……。
それ男子便の方ですけどのツッコミはぐっとこらえて、顔を洗っていたのかさっぱりした表情で出て来たよ。
「あら、お隣さん御機嫌よう」←ポームレスの女
ち、ちえみ、突然声を掛けられました！！
「御機嫌よう、良い朝ですわね～」
とっくに昼も過ぎてるけど思わずそう返しちゃったよ。だって驚きの余り思考停止中なんさ。
私、我に返ると言った。
「メロディー！ メロディーじゃないの？」
そう、このポームレスの女、知り合いだったよ。旧友と一番したくない再会の仕方は何かって問われたまさにこれだね。旧友がポームレスに堕ちていた件。
「メロディーは只今絶賛修行中の身であります」
「チュン」
あっ、すみません。おったまげすぎて変な声がでちゃいました。
もうこれは訊きたい事があり過ぎるな！
ただ何から訊けばいい？ あり過ぎて整理できないよね。
仕方ない。ここは一旦いっち番印象深い、メロディーとの想い出を振り返ってみるか――。
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