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「と、ところで朔太郎様このシャツを俺にくれるってことはその、上は黒のタンクトップだけで行動するんですか?」
変態はとてもソワソワしながら聞いてきた。なんかちょっと鼻息荒いな、さすが変態とか思いながら
『いや、この腰に巻いてるパーカー羽織るけど』
と言った瞬間変態は急にハンカチを口にくわえキーキー言い出した。なんだ!?今度は猿か!!?猿の物真似か!!?とちょっと引き気味に見ていたら急にピタッと動きを止めてうちの学園の無駄に豪華な校門を食い入るように見つめ出した。そしてこう言った。
「やっと来た!」
『え?何が?何が来たの?』
気になったから聞いただけなのにこの変態はちょっと蔑んだような目をしながらこう言った。
「ちょっと、五月蝿いですよ。今から大事なイベントがはじまるんですから朔太郎様静かにしてくださいよ」
僕は思った。あれ?さっきまで五月蝿かったのってこの変態だよね?と。なんでぼくが怒られて蔑んだような目で見られてるのかなと。シャツあげたのに…とも。
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