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『あっはは!何言ってんのー?笑わせないでよ!……で、学武くんはどう思う?妖精さんじゃないって言うんならなんで消えたんだと思うー?』
「お願いだからそうだって言ってくれよ…。なんで笑ってスルーしてんだよ。ちょっと怖いじゃねーか…。はぁ、そんな深く考えなくてもお前も実は分かってて巫山戯てんだろ?てめーにストーカーがいるっつーこと」
……………………え?
『す、すすすすすすとーかーー!!!?』
「うわ、うるせ。つーか巫山戯てた訳じゃなくてガチで気づいてなかったとかお前ほんとヤベーな」
『ストーカーってあれだよね!?好きな人の後ろに何時でもいて他の人から守ったり好きな人の素敵な写真を撮ったりしてくれるあの伝説の!!!』
やったーーー!とうとうぼくにも出来たかストーカー!ぼくを危険から守りたまえー!
「それ俺が知ってるストーカーじゃねーな?つーかなんの伝説だよ。ストーカーって本来害ある存在の筈なのにお前が被害者側だと害なさそうだな。ストーカーされてんのがか弱いチワワ共じゃなくてお前で良かったわ。つーかこれからあんま1人で行動とかしねーようにしろよ」
『決めた!ぼくちょっと行ってくる!また後でね学武くん!』
そう言って僕は走って教室を出た。目的地はそう!あそこだ!なんて走り出してたぼくの耳には学武くんの
「は?…あいつ絶対俺の話聞いてなかっただろ。ストーカー被害にあってるってのに1人で行動するか?普通。あ、あいつ普通じゃなかったわ。」
なんて声聞こえなかった。
学武くん失礼じゃない!!?ぼく普通の人間なんだけど!?ぼくの事シャバーニくんとでも思ってたのかな!!?まあ、ゴリラじゃなくて人間だけどぼくがイケメンだってことには変わりないもんね♡
聞こえないわけがなかった。ぼくが学武くんの声を聞き逃すなんてないよー!
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