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嶺歌がそんな提案をすると形南はパアアッと瞳を輝かせ、その言葉を待っていたかのように喜びを露わにした。
「まあ! そうしましょうですの!! ふふっでしたら早速今からどうかしら?」
「うんいいね! じゃあ着替えて撮ろう!」
そんなやり取りをして、嶺歌は形南と魔法少女の姿で写真撮影会を始める。
兜悟朗に写真を撮ってもらうこともあれば、嶺歌がスマホを手に持ち二人で自撮りもしていた。自撮りをした事がないという形南も興味深そうにスマホを持ちながら一緒に撮影をする。
嶺歌の魔法少女の姿は、ただのコスプレであると口にすれば支障はないため、カメラの中に残すということ自体に問題はなかった。実際に実物の魔法少女を見られては困るが、写真ぐらいは許されている。
これは魔法協会からもそれに関しての正式なお達しがきており、魔法少女だとバレないのであれば臨機応変にという意味が含まれていた。
ゆえにこのように写真に収める事は全く問題がない。
それに、魔法少女と言われても何の違和感も持たない程に完成度の高い形南の姿と、嶺歌を比べても違いなど分からないのだ。
だからこそ嶺歌は今回の撮影会を心の底から楽しむことができていた。
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