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野薔薇内蘭乃は依存度が高く、人の物を欲しがる常に欲を求めた女だということが嶺歌の数日間に亘る調査で判明している。
高円寺院家と比べると劣るものの、立派な財閥の一人娘である彼女は幼い頃からなんでも思い通りにことを進めてきていたようだ。
そうして竜脳寺の事も、婚約者である形南の存在を知りながら自分のものにしたいという欲から行動に出ていた。
つまり確信犯なのだ。彼女にも形南に反省させ、それ相応の罪を償ってもらう。そういう気持ちで嶺歌は復讐に臨んでいた。
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