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ただし、特別であれども決して第三者に口外しないようにと条約を交わしたらしい。
形南の執事である兜悟朗はその場にいたため例外であるようだが、だからこそ形南は魔法少女の存在を知っており、嶺歌に関しての記憶を失くす事もない。
それは記憶を失わないように魔法協会に特殊な魔法をかけてもらったからという単純な理由であった。
ここまでの話を聞いて嶺歌は疑問が解消され、納得をする。だがもう一つだけ気になる事があった。
「そもそもの話なんですが、魔法少女がいるっていう情報はどこから得たんですか?」
魔法協会の所までに足を運ぶのは、前提として魔法少女の存在を知らない事には無理な話だ。
何故魔法少女が存在する事自体を知っていたのか、それに関しても大きな疑問点であった。
しかし形南は先程と何ら変わりなく、落ち着いた様子でこちらに微笑みかけるとそのまま嶺歌の疑問に答える。
「カマをかけたのですよ」
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