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第二十五話『初恋が来る』
(平尾君はあれなが好きなんだ)
嶺歌は放課後になり魔法少女の活動を終えると今日の出来事を振り返っていた。
平尾の本心が分かり、形南と思いが通じ合っているという事実を知りとてつもない喜びが自分の中で芽生えている。
(早く告っちゃえばいいのに)
両者の想いを既に知っている身としては何だかもどかしい状況ではある。
しかしこちらから二人の想いを口にするというのも違うだろう。しばらくは大人しく二人の行方を見守っておこう。
そんな事を思いながら眠りにつく。途中でピコンッというレインの通知音が鳴っているのを頭の隅で知覚していたが、睡魔に勝てずそのまま夢の中へと入っていった。
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