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第五話『友達とお出かけ』
翌日以降、形南とは定期的に連絡を取っていた。
あれ以降会えてはいなかったものの時々電話をしたり、レインで何の変哲もないやり取りを繰り返していた。
彼女とは間違いなく友人と呼び合えるようなそんな関係になれており、そんな事が心から嬉しかった。
そして平尾との進展は中々に順調のようだった。
形南は平尾に少しずつアクションを起こし、彼からも必ず反応が返ってくるのだと嬉しそうに話していた。
そうして数日が経ち、形南と遊びに出掛ける日がやってきた。
「これでよしっと」
早朝の魔法少女活動を終え、出かける準備を終えた嶺歌は鏡に映った自分の姿を再度確認する。
今日も自分で満足できる範囲のお洒落さを演出できている。友人のヘアアレンジなども度々行っている嶺歌には髪型を整える事も得意だった。
肩まで伸びたボブヘアを今日はコテアイロンで波巻きウェーブにアレンジし、数本のキラキラと光るヘアピンをこめかみに施している。
嶺歌は約束の時間を確認するとそのまま玄関へと向かった。
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