目が覚めて

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目が覚めて

昼前に目が覚めた。夢の中だったのか現実だったのかもわからなかったがそんなものは、もうどうでも良かった。 両親に会えたし、自分の気持ちも満たされていた。 ソファーで目覚めたレイラは別人になった気がするくらい心が穏やかだった。 昼食のパンとスープを、食べながら昨日の両親との思い出にふけると、アルフィーの事を思い出した。 ーーアルフィーには感謝しないといけない。でも昨日私は確実にアルフィーを傷つけたはず。小さい頃からアルフィーは私が1人でかかえこんでいる悩みに素早く気づき、話しを聞いてくれたり、一緒に解決してくれようと動いてくれていた。 レイラは1人で頑張って生きていたが、大人びた子供は甘える事も許されず上手に動きまわり生きてきた。 ただ、アルフィーだけには自分の意見やわがままを言ったり冷たい態度をとっているのは自覚していた。 どれだけ冷たくしてもアルフィーはレイラの話しも聞いてくれるし助けてもくれた。 ーー私アルフィーに甘えてた。アルフィーには何で甘えられたんだろ?アルフィーもそろそろあたしに愛想つきたかな……。昨日あんな顔見たの始めてだった。 昨日の顔を思い出し、アルフィーが自分から離れてしまうような気がした。レイラはアルフィーの居ない世の中を考えてみた。アルフィーが他の人と結婚して自分じゃなく他の人にだけ優しくする……。 ーー父さんが言ってた通り、1人じゃ生きていけないんだ。私アルフィーが居ないと駄目かも……。アルフィーにだけ心許してたんだ。 何だか急に胸を圧迫されたそんな気持ちになり、息苦しくなる。他の人にアルフィーをとられたくないと強く思った。
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