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「はぁ~、おいしい!こんなおいしいの初めて!」
カウンター席で、女の子が嬉しそうに言う。
テーブルに置かれたカクテルグラスの中のオレンジ色の液体が揺れた。
スクリュードライバー。
見た目はオレンジジュースそのものだが、意外と度数が高い。
「気に入ってもらえた?オレのオススメのカクテルとお店」
向かって右隣から男性がそっと囁く。
年格好は樹と似た感じだろうか。
「うん!素敵なお店!ロマンチック!」
女の子は、にこにこ笑いながら答え、そしてカクテルを飲み干した。
「美咲ちゃんが大人になったら連れてきてあげたいなと思ってたんだ。誕生日おめでとう」
「えへへ、ありがとう!達也くん大好きぃ」
樹は、自分の作ったカクテルが気に入ってもらえたことに悦びを感じた。
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