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 それから三十分ほどかけて、俺はおばあちゃんと共に学校へ戻った。すると正門の前には警官や職員が立っていて、何やら話し合っていた。 「あ、翔也くん!」  その中にいた美人先生が俺に気づくと、急いで駆け寄ってきて俺を抱きしめ てくれた。 「どこ行っていたの!? みんな探したんだよ」 「ごめんなさい」  俺は泣いて謝ることしかできなかった。 「みんな、翔也くんいたぞ!」  別の先生が大声をあげながら学校内に戻っていく。学校の周りを探していたらしい俺の友達も寄ってきて、「翔也、何やってんだよ!」と笑いながら俺の頭を叩いた。そして十分ほどしてから母が自転車でやってきて、軽く俺の頬をビンタした。 「もう、心配させないで!」  それは、俺にとって最初で最後の愛のムチだった。俺は「ごめんなさい」と言い続け、周りの温もりを吸収することしかできなかった。
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