第二章 腐女子と初めてのデート

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大財閥のお嬢様の車だから、ベンツくらいは予想していた。 しかし!!! やって来たのは、真っピンクのでっかいリムジンだったのだ。 それが、優介と紀里谷の前で止まった。 「なんじゃ、こりゃ?!」 紀里谷も驚いていた。 もちろん、優介も、言葉が出ない程、驚いていた。 そのリムジンから、速川が出て来た。 速川が、優介に挨拶した。 「昨日はどうもありがとうございました」 そして、優介の隣にいる紀里谷を不審そうに見た。 「こちらの方は?」 紀里谷が、それに答えた。 「優介の会社の同僚で友人の紀里谷誠です。今日は、優介が初めてのデートは不安だと言うんで、初デートのお手伝いをします」 ええっ?! そんなこと言ってないっ!!! 優介は、心の中で叫んだ。
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