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大財閥のお嬢様の車だから、ベンツくらいは予想していた。
しかし!!!
やって来たのは、真っピンクのでっかいリムジンだったのだ。
それが、優介と紀里谷の前で止まった。
「なんじゃ、こりゃ?!」
紀里谷も驚いていた。
もちろん、優介も、言葉が出ない程、驚いていた。
そのリムジンから、速川が出て来た。
速川が、優介に挨拶した。
「昨日はどうもありがとうございました」
そして、優介の隣にいる紀里谷を不審そうに見た。
「こちらの方は?」
紀里谷が、それに答えた。
「優介の会社の同僚で友人の紀里谷誠です。今日は、優介が初めてのデートは不安だと言うんで、初デートのお手伝いをします」
ええっ?!
そんなこと言ってないっ!!!
優介は、心の中で叫んだ。
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