第一章 幸福の天使は腐ってる?!

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「えっ?」 優介は、驚いた。 「腐ってるって、もしかして、この刺身がですか?」 優介は、運ばれてきた刺身を、まじまじと見た。 こんな高級料亭でも、腐ったようなものを出すんだ……。 優介は、分らないものだ、と思った。 そんな優介に、速川が咳払いをした。 「いいえ。料理ではございません」 「えっ? じゃあ、何が腐っているんですか?」 優介は、不思議に思って訊いた。 速川は、綾乃さんを見た。 そして、言った。 「こちらの綾乃お嬢さまでございます」 「は?」 優介は、ポカンとした。
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