第一章 幸福の天使は腐ってる?!

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綾乃さんの鼻息が荒い。 えっ? あ、綾乃さん?! な、何でいきなりBL漫画の話だ? それに、語尾の「わん」ってなんだ? 綾乃さんは、優介の動揺に気付かないのか、続けた。 「このサトルくんが、貴方さまにそっくりなのでございますわん!」 そう言うと、綾乃さんは、真っ赤になった。 「あ、まずい」 速川が、そう小さく呟いた途端、綾乃さんが倒れた。 それを、上手に速川が受け止めた。 綾乃さんは、きゅう~っと気絶していた。 「だ、大丈夫ですか?!」 優介は叫んだ。
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