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羽が消えてしまった。私はこれまでのツケに気付いたのだ。雄輝は鬼の様に私に憤り、私はアルバイト以下、ニート以下の裸一貫扱いされたのだ。「僕が財源と知っては生かしてはおけんのだよ!空輝っ!つまりは隠匿に走りたいんだ!!」奇しくも腹芸をしながらの叱責に私は言葉を追うのに必死であった。「は、羽か?羽が雄輝の気持ちを捉えていたのか?あっははっ!雄輝…私はかめはめ波を会得する男だぞ?」私は不思議な気持ちを包み隠さず、雄輝に投げ掛けていた。「あっははっ!かめはめ波は会得してから言えよ!何なら亀仙人紹介しようか?」顔を紅潮させ、雄輝は私に強く問うたのだった。昼下がりの警察署前での出来事だった。
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