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圭太の引っ越し(渢)
5月の連休に圭太とラファエルの引っ越しが終わった、僕も陽一郎も手伝って無事2人の新居での生活が始まった。
圭太のお父さんが二人にプレゼントしてくれたというマンションは4LDKのゆったりとした低層階のマンションでベランダも広々として椅子とテーブルを置けばランチを食べたりお茶したり、夜空を見ながらお酒を飲むのもよさそうな感じだった。
二人だけでこんなマンションに住むって、夢のようなきがする。
僕もいつか龍之介と二人だけで暮らせるかなぁーでも、僕と龍之介が居なくなったら孝太郎さんも春さんも寂しがるからやっぱりずっと僕はあの家でみんなと一緒がいい………
ラファエルとは初めて会ったけど、凄くお洒落で日本語も英語もフランス語も話せて他にもよく知らない言語が堪能なスーパーエリートな人だった。
商社マンとは思えないほど洗練された着こなしとセンス、そして身長188㎝と高身長で文句なしのイケメンだった。
最近は李桜さんといいラファエルといい陽一郎といい圭太といい、もう僕の周りはスーパーをつけたくなるほどのイケメンぞろいだ。
僕だって男なんだから、可愛いとかじゃなくてイケメンって一度でいいから言われてみたい。
そんなことを言ったら圭太も陽一郎もプッと吹き出した………失礼だと思う。
「圭太も陽一郎も僕の事笑った?」
「だって………イケメンになりたいとか渢が言うから………おかしくなって、ね~陽一郎」
「まったくだ、渢は自分の顔鏡で見たことないの?」
「見てるよ、毎朝!それが何?」
「見てるなら自分でわからない?」
「わかってる、イケメンじゃないって………一回も言われたことないし」
「渢はどう見てもイケメンだろ」
「龍之介は言ってくれないの?」
「言わない………可愛いとしか言われない………もう子供じゃないのに」
「じゃぁ俺たちが言ってやるよ!渢ってイケメンだね」
「もういい………2人して揶揄ってるでしょ」
僕は本気で落ち込んだ………目指すは大人のスーパーイケメンだ。
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