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圭太とラファエル
3人で授業を受けるのも月に2度か3度になった、今日は前回から2週間ぶりに同じ講義を受けて、そのまま3人で学食へ向かった!
食事が終わって圭太が嬉しそうな顔で話を始めた!
「僕さ来月からラファエルと一緒に住むことにしたんだ」
「ワァ!いいな、お父さんは良いって?」
「うん、ラファエルが秘書課から国際企画課に移動になって、ずっと日本にいられることになったから、一緒に住もうって言い出して………親父に言ったらOKだった!親父も恋人がいたらしくて、俺が出たら恋人と一緒に住むって」
「そうなんだ、良かったね」
「親父の恋人って、誰だと思う?」
「僕たちの知ってる人?」
「知ってるかどうかは分からないけど、うちの学校の理学部の教授」
「へーそうなんだ、どこで知り合ったんだろう?」
「それがさ、高校の時の同級生で親父はずっと好きだったらしいんだけど、相手はノーマルだから諦める為に留学して・・・・・まぁそこで俺ができたわけだけど・・・・・それは想定外として、4年も別れてたから、忘れたつもりだったのが帰って来て偶然あったら相手も親父のことが実は好きだったってわかって付き合いだしたんだって」
「へー高校生の時から好きだったんだ、ずっと思い続けてたんだね」
「うん、なんか嬉しそうに話してくれて僕も嬉しくなっちゃってさ」
「お父さんまだ40歳だっけ?若いよね」
「教授って誰?」
「長崎哲人って先生知ってる?」
「知らないな」
「僕も」
「僕も知らなくて、今度挨拶に行こうかなって思ってるんだ!親父をよろしくって感じで・・・・・」
「えーそれやめた方がいいと思う」
「かな?」
僕たちはポカポカと温かな気持ちになった!
「いつ引っ越し?」
「連休にやろうと思って」
「場所は?決まったの?」
「うん、俺がまだ学生で家賃とか生活費とかラファエルの負担になるからって親父がマンション買ってくれたんだ、もちろん生活費も出すつもり・・・・・親父からもらう事になるけど・・・・・」
「そうだね、学生と社会人だとそうなるね」
「僕も早く働きたい、ラファエルの負担になりたくない・・・・・ラファエルは全然構わないって言ってるけど」
本当にうれしそうな圭太の笑顔を見て、僕も早く孝太郎さんや春さんに喜んでもらえるようになりたいと思った。
僕と龍之介の関係を喜んでくれるかどうか心配だけど、みんなに歓迎されて応援してもらえたら………僕はいつになるかわからない期待と希望で胸がわくわくとしていた。
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