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「どうしてこんな時間まで残ってたの?」
義姉さんは密着しながら質問してきた。
「それは…テストが赤点ばっかりだったから、職員室に呼ばれてた」
職員室で副担任からたっぷり有難い言葉を聞いていたら、この時間になったことを話した。
「雑用頼まれなければ職員室に居たのに。私は優也の姉だから任せてくれてもよかったのになぁ」
どうして担任の自分じゃないのだろうという残念そうな声だ。
「姉弟だから甘やかすと思ったんだろうな」
「むー…」
顔を見なくても、義姉さんは頬を膨らませているのが想像出来る。
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