第二話

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「お時間です」 私は職員に頼んで延長してもらったが、お別れの時が来たようだ。 「私、お見送りする」 そう言った私に職員は、規則的にも困惑していたが、快諾してくれた。 「また一ヶ月後、来るし」 たか子は、名残惜しそうに去っていた。 面会時間が短いのは家に帰りたくなるのを防ぐ為だろう。 面会でもたか子に伝えたが、気掛かりな事もあった。 「来たのは、あんた一人か?」 つづく
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