第一話

1/7
前へ
/49ページ
次へ

第一話

一惠は骨を拾っている。 悲観的な者。 放心的な者。 安堵する者。 どれでもない私は、ひどく困惑していた。 この、燃え切って尚、存在し続けている物を邦衛だと言われても、私には理解出来なかった。 半世紀以上支え合ったあの人は居て、当たり前なのだから。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加