第一話

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「うるさい!」 健吾は自営業で、仕事中だった。 「母親が大変やっちゅうのに!」 バタン。 私は、和室のふすまを倒した。 「やめろや!」 と、健吾。 私達の声で様子を見に来た旬。 「ちょっと待って!いいから、おばあちゃん降りて!!」 その晩、電話の主は、たか子本人だったと分かった。 「もう、物件探す」 「健吾の仕事に支障が出るのはまずいけど、落ち着いて」 「誰が発端やねん。もう二度とやめて」 こうして、健吾たち家族は老人ホームを探すことになった。
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