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「うるさい!」
健吾は自営業で、仕事中だった。
「母親が大変やっちゅうのに!」
バタン。
私は、和室のふすまを倒した。
「やめろや!」
と、健吾。
私達の声で様子を見に来た旬。
「ちょっと待って!いいから、おばあちゃん降りて!!」
その晩、電話の主は、たか子本人だったと分かった。
「もう、物件探す」
「健吾の仕事に支障が出るのはまずいけど、落ち着いて」
「誰が発端やねん。もう二度とやめて」
こうして、健吾たち家族は老人ホームを探すことになった。
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