第一話

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病院嫌いでありながら、ワクチンは抵抗なく摂取していた私は、全て難なくこなした。 問題は入居である。 今まで、デイサービスやショートステイに行くのにかなり抵抗した。 すると、寛が連れて行くと言った。 ドライブの帰り道でホームへ向かうらしい。 旬は、上手くいかないだろうと諦めていた。 いつものドライブルートを通る寛。 「これ、うばすてやまか?」 「違うで」 「そうや、って言いやぁ」 何度目かわからない私のジョーク。 「実はな、僕のお父さんおるやろ?」 「あぁ、元気してはんの?」
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