水欲ス

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そうしてニ日目の夜。ついに俺はコロモ山に到着した。 その日は山の下で夜を明かした。 次の日、コロモ山に俺は登り始めた。 コロモ山に来たのは二回目だったがその時とは随分寂れていた。 草は生い茂り、俺の背丈をも優に超えている。 辺りにはビニール袋などのゴミが捨てられていた。 だから世界遺産にもならないのだと思う。 そうして半日もかからずコロモ山の頂上に到達した。 片手に担いだゆたんぽにお湯を入れる。 湯気が顔に当たってスチームの効果でも出るかなと思う。 極度の猫舌なだけであって熱いものが触れないとかではない。 ま、熱い物も触れんけど。
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