12月14日夜から朝

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12月14日夜から朝

新幹線に乗って移動。 宿に到着。 お寿司としじみ汁で夕食。 銀座のすずめをお湯割でいただく。 なんでもない街の景色が好きだと話すと、 宿の人が車を出して、街をひと回りしてくれた。 特別な観光地でもなく、人が暮らす夜の街。 楽しい。 部屋はダブルベッドだった。 一人で眠るには広すぎる。 眠るまで、ひるなまさんの闘病漫画を再読。 トドリックホールの「sorry Barbie」が聴こえる。 旅の間中、この曲がずっと流れることになるのを、この時はまだ知らない。 やがて、曲が246:3AMに切り替わり、眠りに落ちる。 一人寝を知ってか知らずか、夢の中、次々と訪れる人々。 例えば、旅に出るギリギリまで会おうか迷った千代の君。 結局、理性が勝った。 きっと向こうも同じだろう。 これでよかった。 それでもちゃっかり夢で会っているんだから笑えてしまう。 起きてすぐ、カレイの干物で朝ごはん。 カレイの干物って初めてだ。 身が柔らかく甘い塩気。美味しいものだ。 さて、今日は何処に行こう。
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