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「はい……」
対面すると身長差にビックリする。
(うわあ……180センチ超えてるのかな?30センチくらいの差がありそう)
実は私、背が高い人が苦手で怖いと感じてしまうんだ。
「トイレ貸してもらえるー? コイツ、漏れちゃいそうでぇ」
だけど、この人達はトイレに困っているお客様だ。苦手だからといって邪険に扱うわけにはいかない。
「トイレですね、あちらですので遠慮なくお使い下さい」
私は外からトイレの方向を指差してお客様に伝えた……すると
「おねーさん、おトイレ手伝ってくんない?」
と、左側に居た男性がそんな事を言ってきた。
「へ? 手伝い?」
男性2人とも酔っ払ってて、明らかに成人しているのに、トイレを手伝うなんて意味が分からない。
「あはは♪ 冗談だよ、ジョーダン」
反応に困っていると、右側の男性がギャハギャハと下品に笑う。
「あ……冗談、なんですか」
どうやら揶揄われたらしい。
「おねーさん、良い子ちゃんっぽいから♪」
しかも「私が良い子っぽいから」という変な理由付きで。
「足元気を付けて下さいね」
取り敢えずその「良い子ちゃんっぽい」をスルーする事にして私はトイレを案内する。
「はぁい」
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