Chapter:1 出会い

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「ぁ…………」  怖い人達が居なくなった。    頭の中で理解出来た途端に私は腰を抜かし、その場にへたり込む。 「大丈夫ですか?」  さっきとは別の男性がしゃがみ込みながら優しく声を掛けてきた。 「ひっ!」  反射的に悲鳴をあげてしまったので、男性は悲しそうな表情になり 「ごめんなさい」  と私に小声で謝り立ち上がると 「店長さんが()てあげて下さい。怪我とか、しているかもしれません」  チャコ叔母さんにそう声を掛けるとスマホを取り出して 「俺、警察に通報します。さっきの男達の特徴を良く覚えていますから」  私達にそう言うと電話をかけ始めた。 「あっ、そうね……あとで代わってくれますか? 私が店の責任者ですから」  チャコ叔母さんは私を労わるように抱き締めながら、顔だけは男性の方に向けて冷静にそう言う。  男性はチャコ叔母さんに目で合図を送り 「もしもし……今、桜並木近くのコンビニに居るのですがコンビニ従業員の女性が酔っ払い男性に体を触られる事案がありました」  今回の件を警察へ連絡し始めた。 「自分は通りすがりの者です。責任者である店長さんは今従業員さんを介抱していますので自分が代わりに電話をしています」  優しい声だけれど、しっかりとした口調で…… (かっこいい……)  さっきの男性とは全然違って、ハッキリと感じた。
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