Chapter2:御礼ランチ

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華子(はなこ)side★ * 「ふあぁ……いっぱい寝たはずなんだけどなぁ」  昨夜は夜中のバイトがなかったから早めにお布団に入ったのに、眠りが浅くて夢ばっかりみていた。 「はぁ……緊張する……」  しかもあの阪井蒼(さかいあお)さんが出てきた夢だったから、起きたてに見合わないくらい心臓が活発に動いちゃっている。 「蒼さんに御礼する為だから……今日はあくまで、御礼だから……」  胸に手を当て、何度もそう呟くんだけどどうしても脳裏に「お食事デート♡」の文字がこびりついて取れない。 「御礼だから、失礼のない見た目にしておかなくちゃね」  だから、ヘアケアもメイクも服装も一段と気を遣って失礼のないような準備を進めていった。
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