Chapter2:御礼ランチ

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(おおぉ……お花屋さんで働いてるから、飲食店の花瓶に花を生けるのも業務の内なのね!)  蒼さんの「花瓶に花を生ける」で私もまたビックリしつつ 「普段お仕事に来られているから、店員さんニコニコしてましたね。蒼さんに」  ホールスタッフの店員さんが月一で来る私だけでなく、後ろに居た蒼さんにもニコッと微笑んだ理由に納得する。 「はい……4年半花の配達してるから顔を覚えられているんです。あ、ちなみにここのアーケードの中の花屋なんですよ」 「そうだったんですね~!」 「最初は花の手入れからしっかり教わらないといけなかったからこの店くらいしか配達してなかったんですけど、今はここのエリアの配達全部を担当してます」 「すごいなぁ、蒼さん」 「へへ」  そして照れ笑いする蒼さんも素敵だ。 (お花みたいにかわいらしく笑う人なんだなぁ)  男性に向かって「お花みたい」とか「かわいらしい」とかって表現して良いものか迷っちゃうんだけど、私は今素直にそう感じてしまっている。
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