Chapter2:御礼ランチ

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(蒼さんがお花屋さんでバイト……うん、すっごくそんな雰囲気がある! 素敵だぁ~…………)  料理を注文して待つ時間、私はずっと蒼さんのニコニコ笑顔にポーッとなってしまっていて…… 「お待たせしました。エビグラタンのお客様は……」  料理が運ばれた時の「お待たせ」の長さを全く感じないくらい、この時間を楽しんでいた。 「美味しそうですね♪」  エビグラタンを前にした蒼さんはキラキラと目を輝かせている。 「はい、熱いですしエビも大きくてプリプリですから焦らずゆっくり召し上がって下さいね」 「はい、食べ方教えて下さり華子さんありがとうございます」 「ふふふ♪ガーリックトースト、2人で分けましょうね」 「はい」  ちなみに私はビーフシチューを注文し、ガーリックトーストとサラダは蒼さんとシェア出来るようにしておいた。 「いただきます」 「いただきます」  私が手を合わせると、蒼さんもちょこんと手を合わせて同じように挨拶してくれる。 (なんだか嬉しいな……)  何気ない仕草でもドキドキするし全身がポカポカとあったまっていく感覚がした。
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