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(アツアツのビーフシチューを食べて汗をかかないようにしなくっちゃ)
冷え症だからこの季節滅多に汗をかかないのに、今日ばかりはついそんな心配をしてしまう。
(もしかして私……蒼さんの事をとっても気になっているのかな……?)
御礼が目的のはずなのに、それとは別の意味合いも含めてウキウキしてしまう。
(あの時蒼さんが通り掛からなかったら、きっと私は…………。
だからすごく感謝しているし、あの時の蒼さんはとってもかっこよくて素敵って思ったし、今だって…………)
「華子さん、美味しいです。すっごく」
しばらく食べ進めていると、蒼さんが唇の端っこにホワイトソースをつけたままにしながら、私に向かってニカッと大きく笑いかけてくれた。
(あっ……)
「はい♪お気に召されたようで良かったです」
私も急いでニコッてしながら返事をしたんだけど
(私……本当に)
それがキッカケで、自分の気持ちに確信してしまったんだ。
(私、あの夜蒼さんに一目惚れしちゃってて……今も絶賛蒼さんに片想い中なんだ…………)
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