Chapter2:御礼ランチ

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* 「今日はごちそうさまでした。華子さんのおかげで憧れのエビグラタンが食べられて幸せです」  『jolie mante(ジョリー・マント)』を出たら待ち合わせした駅まで歩いて戻って、そこでバイバイする事となった。 「どういたしまして♪ 私も蒼さんに美味しさ伝えられて嬉しかったし幸せです」  蒼さんはニコニコしているし私も同じような微笑み顔が作れているんだけど、なんか名残惜しい。 「あの……華子、さん」  すると、蒼さんはキュッと唇を一文字にしてジッと私の目を見つめてきた。 「はい」  ゴクッと、私の喉が鳴る。 「俺……今大学4年で……これから就活が本格的になって、結構忙しくなってしまうんですけど」 「……はい」  蒼さんの表情は真剣って感じになって、ドキドキしてくる。 「と、友達に……なってくれませんか?」 「へ?」  スッと私の前に蒼さんの手のひらが差し出され、私は目を大きく見開いた。 「エビグラタン美味しくて幸せでしたけど、それと同じくらい、華子さんと楽しくお話出来たのが……嬉しかったので」 (えっ? 蒼さんも?!)
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