Chapter11:可愛いジェラシー

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Chapter11:可愛いジェラシー

(あお)side☆   「はぁ……寂しい…………」  12月に入った。  就活や内定式が終わっても、卒論作成や課題提出、隙間時間にバイト……と、やらなきゃいけない事は尽きない。故にはなと会えない日々が続いている。 「彼女と会えないって辛いよなぁ~」 「うん。付き合う前の、就活でバタバタしてた頃はそこまで感じなかったんだけど」 「分かるー! なんだかんだでまだまだ『付き合ったばかり』だもんねぇ蒼はっ!」  今、こうして寂しい気を紛らわそうと、彼女と別れたばかりのまさやんとキャンパス内で課題に取り組んでいて、「別れたばっかりで傷心の友人に向かってこんな感情は抱いちゃいけない」っていうのも分かっているんだけれど、ついつい「寂しい」が口から漏れてしまう。 「うん、昨日でちょうど付き合い2ヶ月になったところ」 「2ヶ月記念に会えなかったのは何気に悲しいよね」  まさやんが優しいから、ついつい甘えてしまってカレカノトークをしてしまうっていうのはあるかもしれない。
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