Chapter11:可愛いジェラシー

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「合鍵?」  鍵を渡すなんて発想が無かった俺の鼻先にまさやんは人差し指をビッとくっつけて 「蒼が潔癖なら無理はしないけどさ、合鍵渡し合えば、会えない日が続いても寂しい思いしなくなるじゃん?  蒼が居ない時間にはなちゃんに来てもらってちょっとだけでも時間過ごしてもらえばはなちゃんの気も紛れるだろうし、家庭的なはなちゃんにご飯作ってもらったり掃除してもらったらさぁ……蒼としても嬉しいんじゃない?」  そう言ってきたものだから、俺もついついその気になってビッとしてきたまさやんの人差し指をガッと掴んだ。 「いい! なんかそれ、いいかも!!」 「ねっ? いいだろ? 2ヶ月記念のプレゼントの一環として、2人で合鍵につけるキーホルダーも選んでさぁ、つけて渡してみるの」 「まさやんすごい!! そのアイデア、もらっていい?」 「もちろんもちろん!」  俺はすっかりその気になり、次のデートで部屋の合鍵をはなに渡してみようと決めたのだった。
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