Chapter11:可愛いジェラシー

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 今まで誰かに片想いしている最中はセクシー系の女優やアイドルの際どい肉体を見るのは申し訳ないという主義があって、それで美月に片想いし始めた今年1月からこの12月まで、そういった類のものには手を出していない。だから俺の居ない時間帯に彼女のはなが部屋に入ったって何の問題もないというわけだ。 (はな、俺の部屋にエロいものが全くないって知ってホッとしてたなぁ……やっぱり、気になるよなぁ合鍵使って俺の部屋に1人だけポツン状態になるってのに、どこかしらにそんなものが隠れてるとか)    実ははなが俺の部屋で夕食準備する件について最初なかなか首を縦に振らなかったのは、そういった懸念があったらしい。もう2ヶ月も互いの部屋を行き来しているから、俺の部屋になんて気付いていそうな気もしていたんだけど「私が目に入ってないだけで、本当はって可能性も……」って赤面しながら仮定の話をしていて、ある意味それがゾクゾクきて興奮したほどだ。 (まぁ、合鍵持ってるっていってもマナーは守っていきたいからなぁ……俺も勝手にはなの部屋に行こうなんて考えはないし、節度持って楽しく鍵を使っていきたいなぁ…………)
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