Chapter11:可愛いジェラシー

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「ありがとうはな、ご飯も炊いてくれたみたいだしすごく嬉しいよ」 「うん、炊飯と豚汁作りくらいはやっておこうと思ったからね」 「本当にありがとう」 「どういたしまして!」  会話はいつもの恋人同士らしい甘さがあるんだけど、肌の触れ合いが極端に少ない。 (はな……どうしたんだろう?)  気のせいかな? とも感じていたんだけれど、やっぱりこれは変だ。 (ご飯や汁物の用意してくれたのはありがたいし嬉しいんだけど、寂しいし素っ気ないような……)  緊張とは違う意味で…………ネガティブに表現すると…………なんだか…………。 (まさかとは思うけど、避けられてる??! 俺に触りたくない、みたいな……そんな雰囲気になってないかな? この状況)  あり得るはずがないのに「まさか嫌われているのでは?」といった疑惑が湧いてしまう。  そのくらい、と違い過ぎていたんだ。
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