Chapter11:可愛いジェラシー

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* 「ありがとうはな、ご飯美味しかったよ。ごちそうさまでした」  はなが用意してくれた夕食を食べ終えた俺は両手を合わせ、ご馳走様の言葉と一緒に御礼を言うと…… 「どういたしまして」  やっぱり、いつもの明るいニコニコ顔ではなく、微笑を浮かべるのみ。 (どうしたのかなぁ……はな、疲れちゃったのかな?)  いつもの元気な感じではない……という事は「疲れているに違いない」と考えた。 (そりゃそうだよなぁ……まさやんからのアドバイスをそっくりそのまま実行したとはいえ、はなからしてみれば「俺が思いつきで合鍵を渡して、思いつきで平日にこの部屋に来させた」って受け止めてしまう。  大学の授業後にスーパー行って惣菜や野菜を買ってもらって、合鍵使ってテーブル拭いたり夕食の支度したり……って、俺に都合の良い事ばかりではなにとっては迷惑になってしまってるんだよなぁ)
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