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「…………っ、ぅぅぅ」
はなは悲しみのあまり、俺の身体にギュッとしがみつき
「元カノさんとの写真……見ちゃったのぉ」
はなは声を絞り出しながら決定的な内容を言い、俺の服に涙を染み込ませながらわんわんと泣く。
「うん、それが原因だよね……本当にごめん」
…………そう。
はなの機嫌を悪くしたのは、俺の完全なる落ち度。
元カノ美月と撮ったツーショット写真をコルクボードの下半分にピンで貼り付けたまま、かれこれ1年近くも放置していた事だったんだ。
「あのね……私、本当はテーブルを拭くだけにしようとしてたの」
「うん……」
まだヒクヒクと鼻や喉を震わせているはなは、どのようにしてコルクボードの下半分を見てしまったのかを俺に話してくれた。
「合鍵もらったの嬉しかったし、昨日私の部屋のもあおくんに渡して……嬉しかった。
今日があおくんの鍵を使ってお留守番する日だからって、いつも以上にウキウキして、浮かれてて……」
「うん」
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