Chapter11:可愛いジェラシー

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「しかもあおくんの隣に写っている元カノさん、すっごく美人さんで圧倒されちゃったっていうか…………なんか、私とタイプが全然違って『負けた』って思っちゃって」  俺が放置しておいたのがいけなかった。  小物で隠すつもりはなかったのに、はなにとっては「彼女に知られないように美月との思い出をそっと隠しておく」という風に取られてしまったし、実際はなの心を傷めて泣かせてしまっている。 (馬鹿だ……本当に馬鹿だ、俺は)  そんな自分がものすごく情けなく感じたし 「あんなに綺麗な女性なんだもん……私と付き合ってはいても、忘れられないよね…………。  もしかしたら私があおくんにとっての2で、1番好きなのはやっぱりあの元カノさんで」  はなをそこまで思い詰めて……そうさせてしまった事をものすごく後悔したし 「1番好きなのは……! はなだよ!!」  大好きな人が2番なんかじゃないって、そこを強く否定しておきたかった。 「えっ……」  俺が急に大きな声を出したものだから、はなは驚きの意味で体をビクッと震わせる。
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