Chapter11:可愛いジェラシー

30/83
前へ
/693ページ
次へ
「私とは……関係が結べているのかな?」  はなは瞳をウルウルさせながらそんな事を訊いてきたから、俺は彼女の丸眼鏡をそっと外し…… 「もちろんだよ、俺ははなが大好き。可愛らしく笑う表情も、ふわふわの髪も今みたいな三つ編みも、やわらかな身体も、温かな心も全部全部愛おしくてたまらなくて……離したくないし誰にも渡したくないって思うよ」  はなをまた強く抱きしめて、目尻からこぼれた涙をキスで吸い取ってあげる。 「んっ……」  俺の唇にはなは可愛らしく喘ぎ、それがまた俺の胸を熱くして 「はなは俺を気遣った行動を取ってくれるし、電話やメッセージのやり取りでもさ、毎回会話のキャッチボールが出来ていて時間があっという間に過ぎるでしょ? 美月とはそうならなかったんだ。デート中も無言の時間が出来たりしてて、映画に誘う事が多かったような気がする」
/693ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加