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「私とは……関係が結べているのかな?」
はなは瞳をウルウルさせながらそんな事を訊いてきたから、俺は彼女の丸眼鏡をそっと外し……
「もちろんだよ、俺ははなが大好き。可愛らしく笑う表情も、ふわふわの髪も今みたいな三つ編みも、やわらかな身体も、温かな心も全部全部愛おしくてたまらなくて……離したくないし誰にも渡したくないって思うよ」
はなをまた強く抱きしめて、目尻からこぼれた涙をキスで吸い取ってあげる。
「んっ……」
俺の唇にはなは可愛らしく喘ぎ、それがまた俺の胸を熱くして
「はなは俺を気遣った行動を取ってくれるし、電話やメッセージのやり取りでもさ、毎回会話のキャッチボールが出来ていて時間があっという間に過ぎるでしょ? 美月とはそうならなかったんだ。デート中も無言の時間が出来たりしてて、映画に誘う事が多かったような気がする」
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